日本結びと房

西洋のタッセルに見られる結び方を指した「西洋結び」と、日本の飾り房に見る結び方を指した「日本結び」は、固有の文化がもつ伝統的な「結び方」に基づいたタッセルの捉え方であろうと思います。
日本結びは、水引にみる「結び」に意味が込められています。「結び切り」といわれるお祝いや縁起の習慣で使われており、「飾り結び」をはじめ「飾り紐」「包み結び」など、結ぶことで何らしかの想いや祈りが添えられた贈り物の象徴といえます。「結び房」もまた和結びの意味が込められた房飾りです。

四角編み房

房づくりには多様な飾り結びの手法がありますが、飾り結びの一つ「四角編み」(王冠の結び目/クラウンノット)は、端止めの返し結びを四つで編み込んで頂部の形に用いた結び房です。