【布箱の製図学】正六角形の図法

正六角形はヘキサゴン[Hexagon]と呼ばれる六辺の調和がとれた正多角形ですが、六角の形を縦横に延長したりしても六角が生かされて、ヘキサゴナル[Hexagonal]と呼ばれる形態にまで広がります。

Hexagon

基底を六角形に用いて浅箱から深箱、六角形の角柱にできるほか、立面で六角形を用いると平行した対向辺を利用して六角ケーズやスリーブ箱など、アレンジ次第で様々な場面で使うことができる形です。

定正円に内接する正六角形の図法

正六角形の描き方は、正円の半径の長さと正六角形の一辺の長さが等しいため、コンパスで正円に内接する容易な図法で描くことができます。
カルトナージュの製図は紙取りをする大きさを決められることが大切です。正六角形の大きさは定正円の大きさで決められることや、一辺の長さを定正円の半径で決めることができます。図法を縦横で描き分けることで紙目への対応も容易です。

対向辺の幅を決めた正六角形の図法

この図法は「布箱の製図学」講座の学習教材として作成したもので、定正円に内接する図法では対角の長さは決まりますが、対向する辺と辺の幅を知ることができません。立面で六角形を用いた箱をつくる場合は対向する辺を基底にするため、対向辺の幅を箱の高さとして決めることができる図法です。