正五角形の図法

カルトナージュでペンタゴンの形をつくるなら、最もポピュラーな分度器を使って作図する方法ですが、工芸製図における五角形の作図方法は「正円に内接する正五角形の図法」が基本です。

分度器による図法

ふつう正多角形でトライするのは五角形・六角形・八角形あたりからです。正多角形のうち正円の内角を割り算して辺の長さを求めることができる図形は分度器を用いることができます。正五角形は分度器で72°に五等分すれば作図することができます。

コンパスで大きさを求める図法

カルトナージュ製図はコンパスで作図するため、予め箱の大きさを決めて作図できることが重要です。仮に箱の大きさをコンパスで描いた正円の中に捉えることができれば、正円がおよその箱の大きさになります。コンパスで正五角形を作図する図法は分度器製図よりも手順が多くなりますが、カルトナージュ製図を基礎から身につけるうえでぜひともトライしてほしいテーマです。

正五角形は星形や花形を作図するうえでも基礎になっている図形ですから、正円に内接する正五角形の図法を知っておくと役に立ちます。

エトワールとよばれる星形
汎用的な花形