サージョンズ・ノット
タッセルの房糸を縛って束ねる時に用いる「サージョンズ・ノット」(Surgeons knot:外科結び)の活用手法。
サージョンズ・ノットは、一般に結び目が解けにくいことで知名な結び方です。下結びと上結びを組み合わせて、結び目の滑り止めをつくる機能的な結び方になっています。
下結びは、最初に房糸を縛るときに用いる結び目として、ダブル・オーバーハンド・ノット(二重結び)を用います。下結びの段階で引き締めるわけです。そして、上結びは、ダブル・オーバーハンド・ノットの結び目の上に、同じダブル・オーバーハンド・ノットで結び、下結びが滑って開くのを止めるのです。

一般的なサージョンズ・ノットは、上結びにオーバーハンド・ノット(一重結び)を用いますが、タッセルの実際では、房糸を束ねたときに生じる反発が強いことがあるため、ダブル・オーバーハンド・ノットを用いるほうが有効な場合があります。
サージョンズ・ノットを多用する場面は、房に束ねる際に下糸で結束するときです。下結びしたときに房糸の反発が少ない場合は、上結びをオーバーハンド・ノットに変更すると止め上げた結び目を小さくすることができます。
異なる太さ・強さの糸や紐に応じて、「引き締め・止め」の両方を組み合わせて使う結び方です。



