フレークカラー【剝片色(はくへんしょく)】

珠房は形になって見える色があり、造形としてまとまった色をつくりだします。単純な丸い形の中に色糸がまとまった“面積”として表れてくるのです。素材によって色相や色数はバラエティに富み、独自に色替えや中間的な色を得るために異なる色糸を混ぜてつくりだしていく面白さがあります。

独自の色彩表現として、珠房になったときの色の見え方が、毛糸の断面が面積となって集合した現れ方をすることと関わります。コントラスト(対比)の強い2色または3色では、点描のような見え方をしますが、細かく並んだ色が混ざって見えるのではなく、色の並び方による色柄として見えます。毛糸の断片が集まって見える“フレークカラー(剝片色)”です。