リーフ・ノット
括り房に使う初歩的なバインディング法「リーフ・ノット」(Reef knot:本結び)についてです。
作業用の基本結び
リーフ・ノットの和名は「本結び」と呼ばれ、本来は紐と紐をつなげる結び方として紹介されています。タッセルの実際では、オーバーハンド・ノットを基礎にした締め込みと留め上げを、下結びと上結びで組み合わせた結び方は、作業用の基本結びとして必須の手段の一つです。サージョンズ・ノットと並んで、タッセルの実際では状況に応じて用いる有効な結び方です。

リーフ・ノットは、しばしば西洋のソフトタッセルの括り方に使われている手段の一つです。括り房(Binding head tassel)のハンギングに用いる場合は、ループを房糸の内側から巻き付けて、頂部で結んで締着させますが、ループを確実に固定する結び目を作ることには、他の結び方と比較すると向かないかなという所感です。マテリアルの違いによっても、結び目が甘くなり解けて開いてくるからです。
しかし、ハンギングコードのエンドをフリーにすることができ、ヘッドを固定して用いたい場合や、ハンギングさせないアセンブリー用の飾り房を作ったりする場合には、コードの自由度が高くなる結び方です。
括り房の原初的な結び方として、押さえておきたい「リーフ・ノット」です。
