カルトンの接ぎ方

厚紙の組立て方には部品に分けた厚紙どうしを、接着でつなぎ合わせることを「接ぎ」(つぎ)といい、「平受接ぎ」「留め接ぎ」「隅接ぎ」の三つが基本です。

厚紙の接ぎ方

古来より木工には木材の接ぎ方が幾通りもありますが、紙工においても幾つか参考にすることができます。厚紙ゆえに「接ぎ方」ではなく「接着」と呼ばれてきましたが、なんとなく組立てるよりも基礎になる接着方法や組立て方を知って、箱の設計や製図に関わる具体的な組立て方が明確にあるほうが良いと思います。


「接ぎ」は、厚紙を立体的に組立てる際の接合方法といってよいでしょう。最も一般的に用いられる「平受接ぎ」(ひらうけつぎ)は、厚紙どうしを直角で組み合わせる場合に用いるものでカルトンの辺を面で受けて接合する方法です。多角形等の箱は角に尖角や狭角を持つため、角度を付けた面板の厚みを互いに突き合わせる「留接ぎ」(とめつぎ)を用います。厚みのある小口を互いが角度を保つよう突き合うようカットし接合する方法です。最後に、箱の構造に「折り」を用いて組み上げる場合は「隅接ぎ」(すみつぎ)を用いることがあります。厚紙の切断面の角と角どうしを自然に突き合わせる接合方法です。

一般的な平受接ぎによる構造
布地化粧を考慮した留め接ぎ
折り組み上げによる隅接ぎ