布地のトランプト・トリム

トランプト・トリム

キルティングによって膨らんだ状態をカルトナージュで実現できるの?とばかりに挑んだ包みの手法は、カルトン・ボワにトランプト柄の溝を切っておき、キルト芯を重ねて膨らむ芯を作った後から、クロスに均一な高さと大きさで張りを持たせた膨らみを作るためにキルト型で固定しています。

溝付け
トランプトの溝切りをした芯材
キルティングモールド
トランプトごとのキルトの膨らみ
キルト風トリミング
クロスで包んだ意匠

手間のかかる型押し接着

キルティングのように布地を均一で美しく仕立てるためには、均等に圧締するための組型をカルトンで作りプレスに用いています。全体をクランプで固定しクロスの遊びを均等に逃がして、溝を掘った部分にクロスを確実に接着させて筋付けを行うためです。トランプト・トリムは表面の意匠だけを確実に作るためのもので、クロスのシワや浮き、張り不足、パターンの変形や間隔のズレがないよう確実に定着させます。プレスして仕上げたトリムは、均一な圧締をうけてキルト風のモールドを現してくれました。

キルト型
厚紙で作成した型押し
C型クランプ
型押しごとプレスして圧着