ひだ折りプリーツ

サークルを縁取る美しいウェーブ。小さなサークルトレイでも、側面をひだ折りにすると見た目の印象が大きく変わります。その秘密は・・カルトナージュで実現したかったプリーツ形状です。

プリーツ形状

プリーツはひだ折りにして波打った形状をいいます。カルトナージュにプリーツを用いると、有機的なスカラップのシルエットが浮かび上がってきます。曲線だけを用いるフォルムと比べて柔らかく、プリーツには裾から広がった立体的な美しさがあります。カルトナージュの縁取りは、主に布地をひだ折りしたトリミングパーツを使って装飾するものですが、サークルラウンドそのものをプリーツ状に加工するカルトナージュの技法です。
プリーツはサークルの周回に対する正確な製図をしています。技法としては、ひだ折りとひだ寄せで形状を整える成型加工です。写真は、サークルの側面をプリーツ状に成型した直後のものです。カルトナージュとしての外装と内装とが合わせられ、ブレイドで縁取るためのチリの部分を取っています。プリーツから底面にかけては、底面に巻き貼りするための折り代がついた状態です。
プリーツカルトナージュは「魅ひらく菱形のロザンジュ」トレーの応用技法の作例として、ロザンジュと同じジュイ布を使用しました。小さくシンプルな形態でありながら、トリムと構造をしっかり計画しておかなければなりません。手間をかけて丁寧に作らなければならないカルトナージュです。

ガレット