CARTONNAGE-TOTE
トートバッグをカルトナージュで作るとなると?・・・マチのない口開きとマチ巾のある底のカルトナージュ製のトートバッグについてです。

カルトナージュで作るトートバッグ
日常使いできるトートバッグは、ファッション雑貨としてのスタイリングをアピールするモチーフの一つです。
トートバッグは実用的な手提げ袋として、台形バッグが雛形として用いられており、底マチだけついた形を指してバケツ型と呼ばれたりしています。
カルトナージュでバッグを作ってみたい!と思うのですが、箱の作り方で設計すると“不自然な仕立て”になってしまうのです。そもそも袋モノ構造と箱モノの作り方がリンクしない場合、持ち手の付いた厚紙箱のような仕立になってしまいます。バッグを目指すのか、カルトナージュを目指すのか?手強いモチーフです。
トートバッグの手法
カルトナージュ製のトートであっても、もちろん厚紙が芯材です。薄手のグレー台紙を使って、外装と内装で包んだ正真正銘のカルトナージュ製にすることができます。グレー台紙を中芯に用いてクロスで化粧しても、一見すると布の縫製鞄のように見えますが、しっかり倒立しペーパーバッグのような張り感もあります。


フォールディング
トートにはペーパーバッグの利点を継承している部分があり、折りたたみ(フォルダブル)の手法を用います。折り起こしと折りたたみができるトートバッグです。単純な折り(フォールディング)ででき上がるものではなく、次にあげる4つのポイントが重要です。
・折りたためる芯材・素材を選ぶこと
・フォルダブルするための展開図を考えること
・化粧裁ちと貼り代の逃し方を考えること
・組み立て方を手順化すること
