刺しゅう糸をタッセルに使うメリット

刺しゅう糸のメリット

刺しゅう糸で作ったタッセルを“手芸タッセル”と呼ぶように、刺しゅう糸は身近な手芸店で手に入る糸です。本来刺しゅう用途とは異なる使い方ですが、タッセルの糸として使うメリットが揃っています。

刺しゅう糸のメリット

タッセルに使う糸として選ぶときには、タッセル使いの基本視点で捉えます。

・糸の素材 ・糸の量 ・糸の太さや細さ ・糸の色

刺しゅう糸には、コットンをはじめ、シルク、レーヨン、リネン、ウール等の素材種類が揃っており、タッセルの素材感や季節感に合った使い方ができます。

糸綛を房糸にする

始めに難しいのは、作ろうとするタッセルにどれだけの糸が必要なのかです。タッセルの大きさは、糸の素材や糸の太さ、房糸の長さによって決まるため、タッセルのスケール基準というものを決めておくこと大切です。

最もシンプルな糸を解かず綛のまま束ねた場合は、コットン刺しゅう糸25番の綛長は約16cmですから、刺しゅう糸綛の真ん中を掛け紐で縛り、二つに折って束ねる作り方です。刺しゅう糸から小さなタッセルを束ねる基準にすることができます。

【一般的な手芸タッセルづくり】

刺しゅう糸のメリット
糸綛を二つに折り括る
刺しゅう糸のメリット
留め上げる
刺しゅう糸のメリット
裾を切り揃える

一般的なコットン刺しゅう糸25番の場合は、およそ直径1cmで房長5cm〜8cmの小さなタッセルにできますが、カットする位置によって余り糸が多く残ってしまいます。そこで、元糸の量を多く残すために、タッセルのスケールに合わせたタッセルスプール(巻取り板)を使って巻き直すと、同じ刺しゅう糸一綛でも、タッセルの大きさを調整することができます。これをタッセルの量感といいます。