円形

Circle-shaped
カルトナージュの発祥を背景とするならば、基本形は蚕種箱に使われた円形です。サークル形、丸形とも呼ばれ、オーバル形と並んで作られる形です。角のない柔らかで女性的なフォルムとして魅了する形は、筒形、盆形、箱形まで広く応用でき、小箱から大箱まで展開できる汎用性があります。

円形はコンパスを用いた作図の基本ですから、製図法として取り上げるよりも成形法が肝心でしょう。例えば、カルトンを曲げて側面を円滑につなぎ合わせたり、曲げ成形が正円形を保つなど、作業工夫を凝らさなければなりません。
【形の仕組み】
名称:円形/丸形(まるがた)
図形:円形
収録:なし
【製図の仕組み】
コンパス製図の基本図形でもありますから、カルトナージュ製図では、多角形製図の基礎図形にもなっています。特に形の大きさを決める場合に、定正円の大きさを基準にして求めることが多く、円の等分や、半円弧の用い方、円に対する内接や外接など、複合した製図においても円形の用い方は重要です。



