バタフライヒンジの仕組み

かぼちゃ形のハロウインボックスに使ったバタフライヒンジの仕組みについて解説しておこうと思います。

ヒンジの使用と取り付け

蓋や扉を開閉させるために使う「ヒンジ」の手法です。ハロウインにちなんで、少しギミック(仕掛け)のある形態を考えてみたのが、“かぼちゃの実が左右に割れて開く”仕組みです。

ヒンジ軸

土台にした「かぼちゃ形の図法」は、製図で実の分割ができるようになっています。ヒンジを支える構造軸をつくり左右の実を分割して開くために、中心の板で全体の構造を支え、柱の役割を持たせています。柱は支えるだけではなく、ボックスの動きを固定するためのもので、ここが一番の肝といってよいでしょう。

ヒンジ軸

ボックスヒンジ

かぼちゃの実を分けた左右のボックスには、閉じた状態と開いた状態の可動範囲を考慮して、中身の取り出し口を開けています。ヒンジを接合する位置は、かぼちゃ形の中心に近い首元にして、下から上に開くようになっています。つまりヒンジ自体がかぼちゃの実の一部分にもなっているわけです。

ヒンジの動きは開けるだけで、ボックスに中身を入れた場合に自重で閉まるようになります。つまり、どこで接合するかが肝心なのですが、立て置きか平置きか、上開きか下開きかを想定して決めます。

断面図

ヒンジを用いる場合に気を付けることは、ヒンジの使用に対する取り付け方ですが、その中でもヒンジを支える「軸」の作り方が重要です。

組み立て