結節の基本

糸や紐を結び合わせて節をつくることを「結節」といいます。タッセルづくりでは、房を留めつけたりする作用点や房を支えるための力点に用いる結びの手法です。結節は単なる糸の端止めだけでなく、結節をかけ紐の始点や止め結びの支点、装飾の力点として用います。これが結節を捉える3つの視点です。結節はどう結ぶかより、どう用いるかという考え方をすることがタッセルづくりの出発点です。

掛け紐における結節の用い方

タッセルは掛け紐と房を結びつける必要があるため、掛け紐に結節を作って房を留め付ける用い方をします。作例はバインド型タッセルの先頭を結ぶために結節を用いた例です。

掛け紐への結節例

リーフノット

ソフトタッセルの西洋結びとして用いられる「リーフノット」は、結節というよりは“結束法”に属する結び方です。リーフノットを用いて作例してみましたが、結び方は容易なのですが密度のある頭部を束ねるには結び目が甘い感じです。良い点は掛け紐の結節点から横にコードが広がるので、ガーランドやフリンジで用いることができそうです。

マシューウォーカーノット

房を留め付けるための結節の条件は、掛け紐を引っ張っても結節点がズレないことと結び目の形が美しく目立たない大きさになることです。バインド型タッセルで汎用する結び方の一つである「マシューウォーカーノット」は、結び方が容易で、結び目が小さく締まり掛け紐が揃って起ち上がるのが特徴です。

房を留めつける結節の用い方

房と掛け紐を結びつけるもう一つの方法には、掛け紐につくった結節を芯にして房を留め付けて結束する方法があります。ここで用いる結節は、掛け紐から房が抜け落ちないための支点にするものですから、コードの太さと房の大きさに最適な結節の大きさや形が求められるわけです。

房を留め付ける結節

作例は、サスペンドヘッド型タッセルの簡易な留めつけの様子です。シングルコードの結節は「ダブルオーバーハンドノットを固めたコイルノット」を支点にしています。テンプレートに巻き取って引き揃えた房糸の中程に、結節を通して保留させます。結節の上で房糸を結束して房を留めつけるのです。

装飾的な結節の用い方

結節そのもを飾りとして用いる場合もあります。結節自体の結び方が装飾的で結び目の美しさや大きさが見込まれる場合です。日本には飾り結び、花結び、水引、包み結びなどがそうです。それらは結びに意味があるものでタッセルの装飾で用いるものではありませんが、単純な結節をタッセルの意匠の一部として用いたりすことができます。

装飾的な結節

作例は掛け紐に大小二つの結節をつくっています。小さな結節は掛け紐の始点にする結びで、大きな結節は飾り房の意匠の一部になるよう大きく結んでいます。それぞれ結節の役割が違うわけですが、タンピングによって頂部を扁平させる小さな結節と、タンピングの上部にアクセントをつける大きな結節を用いています。ビーズやチャームをスペーサーに用いるより、素直な結びで設えることも大切ではないかと思います。

Tassel N

一部の紹介ではありますが、結節には「見える結節・隠れる結節・見せる結節」があるわけです。その上で結び方において、小さく・大きく、そして美しく結び分けすることも、タッセルの結び方だと思います。