【タッセル結び】ホイッピング

タッセルづくりでは、糸房を束ねた後に首元の仕上げに「ホイッピング(american-whipping)」という束ね方を用います。綱紐の撚りのもどりを止めたり、撚り紐の端のほどけを防ぐ「端どめ」に用いられる結び方ですが、ワンピース型ソフトタッセルの仕上げに用いる結び方です。

ホイッピング [Whipping]

タッセルづくりでは束ねた房糸が解けない基本結束法が、ホイッピング(american-whipping)です。首元の仕上げに用いる一本の紐(ネックコード)で、結びを固定する支点をつくり、紐を引き揃えながら4〜6回を目安に巻き上げて、紐端を巻き上げた内側にしまい込む「タック(tuck)」という紐始末をします。ホイッピングは綱紐の撚りのもどりを止めたり、撚り紐の端のほどけを防ぐための「端どめ」用いられているものですが、ワンピース型ソフトタッセルでは必ず仕上げに用いる結束法です。

ソフトタッセルで用いるポイント

タッセルづくりではホイッピングする前に、予め下糸(括り糸)で縛っておくとホイッピングの作業がしやすくなります。ホイッピングの欠点は、房糸が抜けると糸の密度が下がり解けてしまうため、機能的な役割は下糸で縛って糸抜けを防ぐのです。また、下糸の上からホイピングすることで巻いた紐もズレにくくなります。タッセルのホイッピングは結束に加えて意匠が優先する結びです。