タッセル結びの基本【締・束・着・節】

タッセルは「結び」によって形を固定するため、房糸が解けてしまわない結びの技術が重要です。一般的な結び方は、糸・紐・ロープ・タイ・帯・リボン等、結び方に関連した多くの技法がありますが、タッセルづくりは糸で引き締めたり・房を束ねたり・紐で房を結び着けたり・結び目をつくることが、クリエイターの視点で捉えたタッセル結びの基本です。

バラエティに富むタッセル結び

一般的な結び方は一定の規準で結びつける方法なので、実際にどこでどういう結びを用いるかは、タッセルを作っていかないと見えてこない部分があります。作業における実用的な結び方と、装飾を意図した結び方に大きく分けられますが、タッセルづくりでは、タッセルの形に適する結び方を組み合わせて応用しています。手芸用のタッセルなら一般的な結び方で十分ですが、装飾の意図を拡げていくにつれて用いる結び方はバラエティに富んでいくからです。

基本的な結び房は、房・掛け紐・括り紐、この三つの部分を結びつけて一つの形にしていきます。房づくりは、束ねるため結び方や締め方があり、掛け紐や括り紐づくりには、紐の端止めや房への留め着け方を組みわせながら作っていくので、「締・束・着・節」がタッセル結びの基本になります。

締・束・着・節

掛け紐には「結節」をつくる結び方

掛け紐の結節を房に「結着」させる結び方

束ねた房を下巻きで「結締」する結び方

房を括り紐で「結束」する結び方