カルトンの紙目

カルトンを取り扱う上で特に大切な「反り」は、紙が持つ「紙目」(流れ目)が強く影響します。基本的な紙の知識ですが、カルトンの紙目について述べてみたいと思います。

カルトンの基本知識「紙目」

カルトンの「紙目」(流れ目)とは、厚紙を製造する過程でできる紙の繊維の向きです。厚紙はパルプという木材をチップ状にしたものから取り出した繊維を原料にして、機械で厚く積層させて厚くしていきます。この工程を抄紙工程(しょうしこうてい)といい、水槽に浸したパルプ繊維が漉かれて厚紙になっていくときに、パルプ繊維の向きがある一定の方向に向いて製造されるのです。このパルプ繊維どうしがからみあった状態を紙目といい、その繊維の向きを流れ目といいます。流れ目は、機械によって製造されていく方向に向かって、紙目の方向が一定に揃う特徴をもっています。紙は製造する段階で原紙寸法でつくられますが、紙の流れ目には、T目(縦目)とY目(横目)の二種類があります。T目(縦目)は、紙の長辺に沿って流れ目が向く原紙サイズで、Y目(横目)は、そこから紙を半裁にすることで、流れ目が紙の短辺に沿って向きます。一般的な紙器折り箱や冊子を作る場合に、それぞれの大きさが無駄なく最適に原紙から紙取りできるよう、紙目に対し適切な配置をして組み立てたり、折ったりするためです。それだけに紙取りをする上でT目とY目を知ることが重要なのです。

紙目をとるサークル形やオーバル形

カルトナージュは台紙から箱の展開図を抜き出す「紙取り」という作業をします。その際、台紙に形の展開図を作図するのですが、どこでも良いというわけにはいきません。作例のサークル形(丸形)は、図のように紙目が側面と垂直になるよう紙取りすることで、側面を曲げやすくする代表的な紙取りの仕方です。流れ目に反ってカルトンが曲がるためです。

サークル形の基本形態
サークル形の紙取り
Tassel N

一般的なグレー台紙の原紙(L判)の紙目は、T目(縦目)ですが、市販用途に応じて原紙よりも小さい各種のサイズにカットされるため流れ目が変わります。一般に原紙サイズを購入することは少ないと思いますが、予め半裁もしくはA判やB判の規格断裁された商品を購入することが殆どなので、サイズごとに紙目が変わることを留意しておかなければなりません。

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