カルトン・グリ

表面が灰色をしているためグレー台紙と呼ばれていますが、正式名称はチップボールといいます。フランス語のCarton gris[カルトン・グリ]は、灰色の紙を意味するもので国産のグレー台紙と特に異なるものではありません。チップボールは身近な商品パッケージに用いられる灰色の厚紙です。薄いものから厚いものまでたくさんの種類があるのが特徴です。紙加工性が良く硬く丈夫で腰が強く、安価で手に入れやすい紙です。カルトナージュは、この硬い厚紙に布地を貼って箱に仕上げるのです。

紙器用板紙に類するグレー台紙(カルトン・グリ)

グレー台紙は紙の品目分類でも中分類にあたる「紙器用板紙」(日本工業規格)に分類されています。板紙とは段ボールのような厚いものとして定義され、主に上製本の表紙や紙製玩具の芯材としても使われる等、商業紙器・包装材料に類します。グレー台紙の主原料は、古新聞や雑誌等の古紙再生紙料(90%程度)をもとにした下級古紙です。安価で手に入れやすい材料としてグレー台紙は厚くて硬く、しっかりとして重量感があるため紙箱や貼函の中芯材に最適なのですが、その反面、印刷適正としての用途は考慮されておらず、台紙のままでは見映えが悪いうえ重く手では切りにくいのが特徴です。

グレー台紙の原紙サイズ

グレー台紙の原紙判(サイズ)は一般的な紙の規格とは違い、L版、K判、F判、S判、M判等に規格されています。グレー台紙はまとまると重量があるため、原紙とよばれる一枚の大きなサイズから、取り扱いやすいよう裁断したサイズで販売されています。
板紙としての厚みの規格は坪量(g/㎡)をもとにして号数で表されます。カルトナージュでは、0.5mm、1mm、2mm厚を目安に使います。一般的に大きな箱の芯材には厚さ1.5mm〜3.5mmまでの厚紙を使い、小箱の芯材には厚さ0.5mm〜1mmの中厚紙使います。グレー台紙の厚みは0.5~3.9mmまでありますが、市販品として0.5mm、1mm、2mmが手に入れやすいでしょう。
注意点としてグレー台紙には紙目があり、紙目を考えたカルトナージュの展開図が紙取りできるかどうかが重要です。また、台紙の厚みはあくまでも目安です。グレー台紙の作られ方は単紙としては1mmまで、2mm以上は貼り合わせになった合紙です。厚紙の小口を見ると2mmなら1mmを2枚貼り合わせています。合紙する際の糊によって厚みも固さも異なることや、紙が持つ水分による膨張、また厚紙の保管環境によって実際に使用するときの厚みが一定とは限りません。台紙を元に設計する際は必ず確認することが大切です。

お役立ち講座

カルトナージュに欠かせない厚紙の知識をまとめたページをご覧いただけます。