巻き紐づくり

木球を巻いてカバーする紐づくりについて説明します。巻き紐は木球の中通しの穴に通して掛け紐としても用いますので、木球に必要な紐の長さと太さを決定します。紐の撚り合せ方はシンプルなツイストコードの「双子撚り」です。

【刺しゅう糸から双子にする手順】
段染めのコットン刺しゅう糸25番を用いています。そのままの刺しゅう糸(6st)を2本取りして「6st × 6st」の双子撚りにします。

巻き紐に必要な長さを求める

巻き紐の長さはどれぐらい必要なのか?見当をつけるために巻き紐の太さを元に、木球の直径からある程度の長さを算出することができます。ただし、この見当は木球を円筒に見立てて巻き重ねていく長さを想定したものなので、実際は球形に巻く長さは短くなりますが、巻き始めと巻き終わりの糸始末を含んだ長さとしておきます。

例)巻き紐の長さの求め方

巻き紐に必要な長さ=「木球を巻く長さ」+「掛け紐の長さ」です。

木球の高さ=「2cm」とすると
巻き紐の太さ=「0.7mm」を使用する場合には、20÷0.7=「28巻き」必要です。

次に木球の高さ×円周率=「6.28cm」が1巻きになるため、「28巻き」×「6.28cm」=175.84cm が「木球を巻く長さ」となります。
そうすると、およそ176cmあれば木球をカバーするに十分な長さという検討が立ちます。

最後に、「掛け紐の長さ」=「7cm」とすると、ループバックさせて結ぶため全長「14cm」を「巻き紐の長さ」に加算します。

巻き紐に必要な長さ「木球を巻く長さ」+「掛け紐の長さ」=190cm を目安に撚り合わせます。

※巻き紐を巻く作業用の長さや、掛け紐の結びのための余分な長さを含めたものです。

奥)刺しゅう糸 前)刺しゅう糸から双子撚りした巻き紐