<編集履歴>
初版公開:2009.9.19
第二版公開:2010.7.1
第三版公開:2011.11.18
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フィニアルとは何か:Finial
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タッセルでは、モールド(フォーム)と呼ばれる型をタッセルの上部に芯として用いる場合があります。このモールドが入ったタッセルの部位を指してフィニアルと呼びます。糸だけを束ねて作るソフトタッセルとは違い、モールドに糸や紐を巻いて装飾し、コードやスカートを接合して作るタッセルになり、2ピースタイプもしくはセパレートタイプとして区別することができます。カーテン用の大型のタッセルの殆どが、このフィニアル型のタッセルです。
フィニアルの意味
フィニアルとは、建築用語として建造物のための頂華飾りを意味した言葉です。フィニアルは、教会建築におけるキューポラや展望台の頂点を保護するために用いた装飾が始まりです。歴史的には、10世紀から12世紀にかけて広まったロマネスク様式や、その後のゴシック様式の聖堂建築の尖頭の影響を受けて、フィニアルは独特なフォルムの特色を受け継いできています。そんなフィニアルにも、頂上を示すポイント、頂上を固定するスピン、象徴的なボール、屋根に接合するキャップという部分に類似した形が残り、それらが一体となって装飾されそれ以上の象徴性を有する奥深いものです。タッセルでは、このフィニアルを模して木製の芯を材料として用いた重要なコンポーネントになっています。フィニアルはタッセルを形づくるだけでなく、その形に応じた装飾手法もあり、色鮮やかな糸や繊細な模様を綾なす紐装飾がなされたりするなど、タッセルの装飾性を最も魅せるポイントになっているのです。フィニアルの形から多種のタッセルの形態を作ることができるほどです。
フィニアルの特徴
フィニアルは、タッセルの装飾性のみならず、タッセルをコードにグリップさせる役割を持っています。もともとタッセルは大柄なものが中心でしたので、束ねた糸をコードに固定するためにフィニアルをストッパーのように用いているのです。カーテンタッセルのように、木製の芯材によるフィニアルが重たいため、カーテンを束ねたタッセルが真下に美しく垂れ下がりスイングする動的な美しさをスタイリングさせているのです。
(1)フィニアルの形と仕組み
フィニアルは、タッセルを形づくるめの型を指すことから、タッセルのコンポーネントとして、その芯材を指してモールド[mould]またはフォーム[form]とも呼ばれています。モールドの形の種類を、言葉としてまだ言い表せませんが、例えていうならナツメ形や洋なし形、釣り鐘形、壺形のような円錐を基本にし一体のフォルムになったものや、菱や球を組み合わせて作るものまで多種多様にあるのです。その多くのモールドは、一体成形のシンメトリーなフォルムを持った木製(ウッド・モールド)が主流です。伝統的なモールドのほとんどが、洋なし型やナツメ型ですが、現在では、それらを型どった形のプラスチック製のモールドが使われています。その他に、ポリマー樹脂やビーズ、紙や陶器、竹や貝殻等を使って創作的に用いるたフィニアルまであり、それぞれ形の異なったモールドを組み合わせて作るところまで広がるため、型に限らずタッセルに形態性を与えるモジュールとしてフォーム[form]と呼ばれたりするのです。
(2)シンメトリーなフォルムのエレメント
フィニアルの形の特徴は、左右対象のシンメトリックなフォルムをしていることと、反りと膨らみをもった形状であることです。タッセルとして用いるフィニアルの部位は、建築物のような部位構成をされているわけではありません。フィニアルのフォルムを人型にわかりやすく見立てると、トップ、ウエスト、ヒップというディテールで構成されていると言い表せるでしょう。
全体の形状は、シンメトリーに削りだされたフォルムの中心に穴が通して開けられています。フォルムは、左図のように反りと膨らみによって構成させれており、反りは裾が広がり、膨らみは裾が絞られる形となる違いから、ウエストの位置が上下に変化します。また、フィニアルは、生木のまま使用したり、上から糸や紐を巻いて装飾して用います。古いパスマントリーの珠飾りには、木玉に糸を束ねてくるむように巻いていく手法が用いられていますが、フォルムの違いによっては、反りの部分を持ったものと、膨らんだ部分を持ったものとでは、糸の巻き方や束ね方の手法が異なるのもメイキングの特色となっています。芯の中心に通して開けられた穴には、タッセルのコードを通して、その穴の下部で止める用い方をすることから、フィニアルに用いるコードの名称をサスペンド・コードと呼んだりします。コードは、スカートのアタッチ方法との関係から、単にフィニアルにグリップさせる方法や、スカートにアタッチした状態でフィニアルに通してサスペンドさせる方法等があります。
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【TASSEL&CARTONNAGE】ORIGINAL SMALL FINIAL
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【TASSEL&CARTONNAGE】CARTONNAGE HALF FINIAL
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カルトナージュ用の小さなタッセル用にモディファイした、オリジナルフィニアルです。小さなタッセルでもフィニアル型に!
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タフテッドに用いるフィニアルですが、カルトナージュで作りハーフで組み合わせたカルトンモールド!
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(3)フィニアルの装飾方法
フィニアルの装飾方法には、モールドの形や組み合わせに応じた手法があります。その中でも基本的な手法を上げておきます。
【1】Snailing :巻きつける手法
【2】Striping:縞(しま)をつける手法
【3】Netting:網をつける手法
タッセル&カルトナージュでは、小さな2ピースタッセルを作るためのフィニアルを製作しています。このオリジナル・モールドは、1.5inchから2inchまでのタッセルに使うための15mmの小さなサイズです。素材は樹脂成形したものに塗装仕上げをしています。トップからウエストまでのラインには反りが入っており、ウエストは、フォルムの決め手にもなりますが、ウエストにラフやフリンジ、スカートをラップすることができるテーパーにもなっています。また、スカートの束ねた先がフィニアルの中に入ってフィットするようボトムに窪みが入っています。このようなフィニアルを用いることで、タッセルのバリエーションが増えます。コード、フィニアル、スカートのカラーバリエーションも増え、何よりもソフトタッセルにはないフォルムのバリエーションが広がるのです。タッセルのウエイトも増し、ソフトタッセルにはない重量感が加わります。ソフトタッセルの一つの欠点は、スカートとヘッドの関係を大きく変えることができないことです。しかし、フィニアルによってスカートがセパレートできることで、スカートのボリュームを調整して組み合わせることができ、さらにフィニアルに装飾性を加えれば、よりいっそうタッセルの魅力を創作することができるのです。
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